Bunkamura ザ・ミュージアム 〒150-8507 東京都渋谷区道玄坂 2-24-1 |
国立トレチャコフ美術館所蔵 |
レーピン展 |
ILYA REPIN: |
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移動派とは・・・1870年サンクト・ペテルブルクで画家クラムスコイらは、制約の多い美術アカデミーのやりかたに抗議し、自由な考え方の前衛芸術家グループ「移動展覧会協会」を発足させた。帝政ロシア各地を移動して展覧会をした彼らは「移動派」と呼ばれた。その全盛期は1870年代から90年代で、19世紀の後半において移動美術展覧会協会が国民芸術の発展に果した役割は極めて大きい。 |
国立トレチャコフ美術館は、紡績工業で財を成したパーヴェル・トレチャコフ(1832-98)によって創設された美術館である。20世紀初頭には、古代ロシア建築様式の美しいファサードが画家ワスネツォフによって設計され、トレチャコフの邸宅を含む美術館の建物が建て替えられた。また、ロシア革命後の1918年に国立トレチャコフ美術館と改名。海外作品はプーシキン美術館とエルミタージュ美術館に移管され、ロシア美術だけを扱うようになる。現在美術館には中世のイコンに始まる10万点を超える作品が所蔵されている。 |
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巡回先:浜松市美術館.............................2012 10/16〜12/24 |
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「国立トレチャコフ美術館所蔵 レーピン展」 |
近代ロシア絵画の巨匠、 イリヤ・レーピン 日本初の本格的回顧展 |
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【展覧会の構成】 |
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本展は、ロシア美術の殿堂であり世界最大のレーピンのコレクションを誇るモスクワの国立トレチャコフ美術館の収蔵品により、画業の初期から晩年に至る様々なジャンルの油彩画と素描、約80点により構成される、日本における過去最大の本格的な回顧展です。 |
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T 美術アカデミーと 《ヴォルガの船曳き》 ―1864年春に20歳で帝国美術アカデミーに入学、絵画技法を基礎から専門的に学ぶ。― |
U パリ留学:西欧美術との出会い ―美術アカデミーの給費生としてヨーロッパを旅行し、パリで3年間滞在したことで、新境地が開かれた。― |
V 故郷チュグーエフとモスクワ ―故郷チュグーエフでは、自然で活気ある人生を生きている人々 、彼の創造は「芸術の徳」の宝庫「辺鄙な田舎」であった。― |
W 「移動派」 の旗手として:サンクト・ペテルブルク ―1878年移動美術展覧会協会の会員(移動派)になる、常に大きな期待が寄せられ、注目の的となった。― |
X 次世代の導き手として:美術アカデミーのレーピン ―「理想的な高みに達し、自然の調和を理解」することを目指す巨匠の向上心が若い画家たちとレーピンを近づけた。― |
国立トレチャコフ美術館 ロシア美術部門 19世紀後半〜20世紀初頭専門 キューレター スヴェトラーナ・カプィリナ氏 |
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画家 イリヤ・レーピン (1844-1930) |
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19世紀絵画の巨匠イリヤ・レーピンは、ロシアで最も著名かつ人気のある画家のひとりであり、同時代に活躍したトルストイ、チャイコフスキー、チェーホフ、シャリャーピン、ゴーゴリといった文化人たちと並び称されている。レーピンが生きた時代のロシア、矛盾と多面性をはらんだその全容、過ぎ去った時代の深遠なドラマ、そのスケールの大きさ、そしてロシア絵画における意義と後世に与えた影響からみて、レーピンはトルストイに比肩しうるといってよい。没年86歳。すべてを芸術に捧げ、たゆむことなく画業に明け暮れた大いなる生涯であった。 |
お問合せ:03-3477-9413 |
参考資料:Press Release、カタログ「レーピン展」、他。 |
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